TECHNIQUE
5.22014
ピアプロ入門 ~アカウント開設と使い方~
ピアプロ クリエイターの出会いの場
これから、ボーカロイドで作曲してMV(ミュージックビデオ)にしたり、歌ってみた動画をYouTubeやニコニコ動画に投稿したいなぁと思っている人。
たとえばボーカロイド曲を作って、動画にしてYouTubeやニコニコ動画に投稿するまでにはいくつかの過程が必要です。
まず、曲のイメージにあったイラストを用意すること。静止画像1枚をぽんっと置くだけの動画の場合はイラスト1枚あればいいですが、MV(ミュージックビデオ)のように“映像作品”にするのであれば、3分~4分半くらいの曲でAメロ、Bメロ、サビと曲のシーンごとに画面を切り替えるとして、最低でも2~3枚のイラストが必要です。
もちろん、1枚のイラストだけでもかっこよく見せる方法もありますが、ある程度映像を作りなれている人でないとこの方法は難しいと思います。
よって、1曲に対してイラスト2~3枚が最低でも必要になってくるのです。もしイラストが描けるなら作りたい映像にピッタリ合ったイラストを自分で描けばいいでしょう。2~3枚と言わず、色んな画面を見せたいなら人物、背景のイラストは4枚、5枚…と、多いに越したことはありません。
でも、世の中「曲も作れてイラストもバリバリ描ける!」という人は少数。どちらかといえば「イラストは描けないし、絵師さんに依頼するのも恥ずかしいし」っていう方が圧倒的に多いはず。逆に「イラストは描けるけど曲は作れないから動画にできない」という人もいますよね?
そういった方におすすめなのが、クリエイターの出会いの場で二次創作活動の見方ピアプロというソーシャルサービスです。
プロ・ノンプロのクリエイターが集まる、ピアプロとは
ピアプロは、ネットに分散しているクリエイター同士がお互いの得意なコンテンツ(音楽、歌詞、イラストなど)を投稿し合い、協業して、新たなコンテンツを生むための”創造の場”を提供するサイトです。
※ピアプロより引用
ピアプロとは、VOCALOIDの販売元であるクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が提供しているCGM型コンテンツ投稿サイト。簡単に言えば作った作品を投稿して、投稿した作品はほかの人に動画などで使ってもらうのが前提なサイトというわけです。では、ピアプロを利用するメリットとはいったい何なのでしょうか。
ピアプロを利用するメリット
たとえばあなたの描いたイラストを見たユーザーがそれを気に入り、自作の音楽を組み合わせて動画作品にしたり、あなたの書いた歌詞に誰かがメロディーをつけて曲として作り上げていく、というような協業がいつも起こっています。
※ピアプロより引用
つまり、一次創作作品(オリジナル作品)から派生して出来た二次創作作品が、さらに形を変えてどんどん広まっていくというわけです。例えば、あるボーカロイド曲が投稿され、次はその曲をイメージしたイラストが投稿され、今度はそのイラストと曲で動画を作ったり、もしくは曲を元にした小説が作られていく…といった感じで、1つの作品で完結せず、作品がさらに違う作品を生み出していくのです。
会員登録
ここまでの説明でピアプロについてイメージはなんとなくできたでしょうか?とにかく使ってみるのがイチバン。それでは、早速ピアプロを利用するための会員登録を行っていきましょう。
登録方法
まずは会員登録。トップページの「新規会員登録」から、登録が出来ます。
メールアドレスを入力して、仮登録メールが送られてくるので、そのメールに書かれているURLから本登録を行います。ユーザー情報の入力をしたら登録完了です。会員登録が出来たらどんどん作品を投稿していきましょう。ピアプロには音楽、イラスト、テキストの投稿ができます。
作品を投稿する・作品を探す
登録ができたら、あとは作品を投稿したり、動画に使えそうなイラストを探しましょう!ログインすると以下のようなページが表示されます。投稿されている作品の検索、投稿がこのページからできます。
投稿画面はこんな感じ。
ピアプロには、投稿が禁止されているものもあるので、注意書きをよく読みましょう。作品の説明文やタグやライセンスなどを設定します。
項目の入力が終わったら、ページの一番下に規約分があるので、「同意する」にチェックをいれ、「確認する」をクリック。入力した内容に間違いがなければ投稿しましょう。
コラボ
色々な人と作品を作ってみたい、自分ひとりだけでは作り上げるのが難しい…。そんなときは“コラボ”してみてはどうでしょうか?コラボとは・・・
複数のクリエイターがお互いの得意なコンテンツ(例えば、オリジナル曲、イラストなど)を投稿し合い、協業して、新たなコンテンツを生むための”創造の場”です。
※ピアプロより引用
ピアプロにはイラストが得意な人、作曲が得意な人、動画制作が得意な人など様々な人が集まっています。自分ひとりでは作れない作品でも“コラボ”という形でみんなで協力し合えばできます。「作った曲にあったイラストを描いてほしい、歌詞に曲をつけてほしい・・・」という方は“コラボ”してみてはどうでしょうか?
コラボしてみよう!
自分が主催となってコラボの企画をたててもいいですが、初心者の場合はすでにあるコラボ企画から自分のやりたいことに合ったものに参加していくのがいいのではないでしょうか?色々な人とコラボしてもいいし、気が合うって人がいたらその人と作品を作っていくのもいいですね!
ピアプロ投稿作品の利用について
ピアプロは、投稿された作品のライセンス条件を投稿者自身が設定できる仕組みになっているので、ピアプロに投稿されている作品は、ピアプロ会員であれば投稿者の設定した条件にしたがって自由に利用することができます。
当たり前ですが、他のユーザーの作品を利用したら、できるだけ「使わせてもらいました」の報告をするようにしてください。ただし、ライセンスが付与されていない作品の利用は、必ず作者から許諾を得る必要があります。
ピアプロの場合は「事前承諾が必要なく、特記がない限り事後承諾でも可」というのが大前提にありますが、作者や作品によっては、事前承諾が必要な場合もあります。事前にライセンス条件をよく確認してから作品をお借りしましょう。詳しくはピアプロの公式ホームページをご確認ください。
これまで起きたピアプロに関する議論
しかし、ピアプロの投稿作品の使用に関しては、これまで様々な議論がなされてきました。作品を借りる方はこういったこともあるんだと知っておいて損はないと思います。
「ピアプロが使われなくなっていく?」反応まとめ – Togetterまとめ
ボカロ絵の使用に関して – Togetterまとめ
その作者のプロフィールだったり、作品のライセンスをきちんと確認して使用することが大事です。
無断転載、自作発言
人の作品を借りるのであれば、タブーとされている行為をしっかりと理解しておく必要があります。「知らなかった」では済まされないことになってしまう場合もあるので注意が必要です。
無断転載
よく取り上げられる問題が、イラストの無断転載です。無断転載とは、著作者の許可なくその物を第三者(不特定多数の人間)に譲渡出来る環境を作り出す事。もっと簡単にいえば公開されている作品を著作者以外の誰かが勝手に持って行くことです。
勝手に持っていっちゃいけないってこと
ネットで公開されているイラストを保存しちゃいけないの?
個人で楽しむという目的の範囲内(パソコンのデスクトップにするなど)であれば公開されているイラストを自分のパソコンやスマホに保存するのは問題ありません。問題なのは保存することでなく、「人の作品を勝手にあっちこっちに載せて、勝手にいろいろな人に見せる」という行為なのです。具体例では、個人のブログに載せたり、Twitterのアイコンに利用する、Twitpicなどにアップロードするなど。
作品によっては、「アイコンに使っていいですよ~」というものもありますが、作者が「許可」していない限り、勝手にあちこちに使うのはNGです。
たいていのサイトや作者プロフィールなどに「無断転載禁止」と書かれているはずです。また、書かれていない場合でも「自由に使ってください」など書かれていない限りは、勝手に転載してはいけません。お店に「万引きダメ!」とポスターが貼っていなくてもしちゃいけないのと同じことです。
どうしてもその気に入ったイラストをアイコンなどに使いたいなら、きちんと著作者に「使ってもいいですか?」と聞いて「いいですよ!」と許可をもらいましょう!一方的に「使わせてください!」と聞いて著作者から許可をもらっていない(もらえていない)場合は聞いていても「無断」になるので注意してください。
無断転載については、イラスト付きで分かりやすく解説してくれています。無断転載とか何がいけないのかよく分からないという人は見ておきましょう。知らず知らずのうちに加害者になってしまうことだってあるのです。
イラストで見る・無断転載をやめてほしい訴え(より良い共有をしよう) – Togetterまとめ
自作発言
当然ですが、人が作ったものをあたかも自分がつくったもののように見せることは立派な著作権侵害です。例えばPixivなどで公開されているイラストを保存し、Twitterやブログなどにアップロードして、「これわたしが書きました~!」とかいうのはもってのほかです。
結論
自分のサイトやブログには、配布が許可されている素材や自分で描いたものだけを載せましょう。
どうしてもこの作品を紹介したい!という場合
Pixivの場合は作品を共有するための仕組みが公式で用意されています。作品の右下に「シェア」という欄があります。ソースコードを張り付けるとその作品のサムネイルが表示される仕組みです。これはPixiv公式の機能なので無断転載にはなりません。Pixiv以外にも、今時のホームページやブログであれば、SNSとリンクした機能を持っているものがほとんどですので、そういった機能を使ってどんどん紹介しましょう。
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