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動画投稿に最適なSNSは?Xの辞め時は?

SNS活用における動画投稿のプラットフォーム選定と辞め時

テキストと画像だけの情報発信では、伝えきれない想いや魅力がある──
そう感じて、すでに動画コンテンツの発信を始めているお客様も多いかと存じます。

動画は、商品・サービスの価値を「視覚と感情」に訴える強力な表現手段です。SNSとの組み合わせにより、情報の拡散力やブランドの信頼性向上にも大きな効果が期待できます。

本稿では、動画投稿に適したSNSの選定ポイントから、情報セキュリティの留意点、そしてSNSアカウントの運用・見直しの基準までを幅広くまとめました。これから動画やSNSの活用をご検討中の方にも、すでに運用を始めている方にも、ご参考になれば幸いです。


動画投稿に最適なSNSプラットフォーム

現在、動画コンテンツの投稿に最も手軽で扱いやすいSNSは Instagram です。スマートフォン1台で撮影から投稿まで完結でき、フィルターや音楽、テキスト追加などの編集機能もアプリ内で充実しています。初めて動画投稿に取り組む企業様や個人事業主の方にも適しています。

そのほかにも、以下のプラットフォームが代表的です。

YouTube
長尺コンテンツや高品質な編集を求めるユーザーが多く、動画プラットフォームとしての信頼性とリーチ力は随一です。ただし、プロも大勢参加していることから、投稿動画は編集技術や内容の完成度によって評価が大きく左右されるため、初心者にはややハードルが高いと感じられることもあります。

TikTok
短尺動画に特化し、拡散力(バイラル性)が非常に高いのが特徴です。特にEC(ネット通販)や小売業で若年層への販路拡大を図る企業様にとっては、非常に有効なマーケティングツールとなります。

Facebook
年齢層が高めのユーザーにリーチしやすく、ビジネス用途や地域密着型のプロモーションには一定の効果があります。

かつては X(旧Twitter)も、テキスト・画像・動画をバランスよく扱え、拡散力の高いSNSとして活用されていました。しかし、社名変更後は国内のアクティブユーザー数が減少傾向にあり、以前ほどの訴求力は期待しづらくなっています。

すでに長年運用し、一定のフォロワーやブランド力を築いているアカウントは引き続き資産として活用できますが、フォロワー数が少なく反応が得られないアカウントを放置している場合は、他のSNSへ移行するか、思い切ってアカウントを閉鎖することを推奨いたします。


情報セキュリティに関する注意事項

SNSプラットフォームの選定にあたっては、利便性だけでなく情報セキュリティとプライバシー保護の観点も重視すべきです。

Meta社(InstagramFacebook
ByteDance社(TikTok

これらの企業は、過去に複数の国やメディアで個人情報の取り扱いやデータ収集の透明性に関して懸念が指摘されています。
特に企業アカウントとして運用する場合、従業員情報や顧客との接点がSNS経由で生まれる可能性もあるため、セキュリティポリシーや法的リスクを十分に理解した上での活用が求められます。

なお、「無料で利用できる=安全」ではありません。
情報セキュリティの視点に限って申し上げると、弊社の立場上、Google(YouTube)のように手放しで誰に対しても安心してお勧めはできません。

よって導入前に、「(プラットフォーム名)+セキュリティリスク」「(プラットフォーム名)+情報漏洩」などで検索し、リスクの把握と対策を講じることを強くお勧めします。


SNSアカウントの維持・撤退判断の目安

弊社では、SNSやYouTubeの運用において以下のような目標指標を提示しています─────

「1年間でフォロワー1,000人の獲得」

この指標は、営業効果・認知拡大・リード獲得といったビジネスゴールを実現するための最低ラインと考えております。

例)YouTubeアカウントの場合
数百人程度のフォロワー数が少ないアカウントでも、特定ジャンルやキーワードで10万再生を超える動画を作ることは可能です。逆に、1万人以上のフォロワーを持ちながらも、動画ごとの再生数が1,000未満に留まるケースも存在します。

つまり、「フォロワー数」や「再生回数」だけにとらわれず、エンゲージメント率(反応率)やコンテンツの質にも目を向けることが重要です。エンゲージメント率(反応率)やコンテンツの質に拘る方は、時間の問題でフォロワー数や再生数に必ず現れます。


SNSアカウントを閉鎖すべきタイミング

以下のような状態にあるSNSアカウントは、積極的に閉鎖・再編をご検討ください。

• フォロワー数が1,000人以下で、長期間投稿していない
• 自動投稿(bot)に頼りきりで人の関与がない
• 拡散・反応が一切得られていない
• SNS自体に苦手意識があり、今後の改善見込みがない

ビジネス目的でSNSを活用する場合、継続的な発信とユーザーとの対話(エンゲージメント)が極めて重要です。放置されたアカウントは、むしろブランド価値や企業価値を下げるリスクがあります。

一方で、趣味的にSNSを楽しんでいる場合や、エンドユーザーとのコミュニティ形成が目的である場合は、数字だけにとらわれず、「交流の場」や「情報収集の場」としての意義も尊重すべきです。「ビジネス色を感じない安心感」というネット上のお付き合いのあり方も魅力的な事もあります。


最後に、SNSの運用は、目的に応じたプラットフォーム選定・目標設定・セキュリティ意識が不可欠です。
動画コンテンツの活用が進む中、今後はより一層、視聴者とのつながりや信頼性が問われる時代になります。
単なる投稿ではなく、戦略的なコンテンツ設計と継続的な改善を通じて、投稿者や企業としての価値を高めていく運用を目指しましょう。

弊社へ動画制作・動画編集をご依頼される場合は、動画制作のご予算とご依頼方法(映像の撮影と編集の流れ)についてのご案内がございます。以下の記事をご確認ください。

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